セミナーの平日コースの2回目。今回は、前回の現状の把握と理想の姿のイメージを確認したうえで、それを実現するためのアイデアを整理していくもので、新しい価値をビジネスにするワークに取り組みました。
講師は山梨総合研究所の佐藤文昭主任研究員らがつとめ、ワークの例として、家づくりのサービスで考え方を説明しました。
【現状】持ち家がある。
【理想の姿】今の家を自分らしい家にしたい。家族と思い出を残したい。でもお金はあまりかけたくない。
【アイデア】出張DIYサービス
これをを整理すると、
「私の(出張DIYサービス)は、
(想い出に残る自分らしい家)を実現したい、
(持ち家の子育て家族)のために、
(自分たちだけの記憶・記録)を提案します。」となる。
このワークのポイントは、
対象者が求めることをイメージして、提供する価値を具体的に考えることで、
参加者は、だれに?何を?なんのために?をデスカッションしながら考えました。
参加者からは、
「プリコラージュ(DIY)のサービスは、地域のために、ワイワイ楽しい自立した地域づくりを提案します」
「断熱を普及させるサービスは、子育て世代に、健康な生活を提案します」
「モーニングの提供は、地域の方のために、地域の新鮮なおいしさを提案します」
「新しい形の小さな祭りは、若い人たちに、リピートしたくなる楽しい場を提案します」
「基礎医学の知識が元になるアロマセラピーは、自分らしさを取り戻したい介護を必要とする人や家族のために、癒しを提案します」
「服のレンタルサービスは、気軽に色々なファッションを楽しみたい人に、無駄をなくす意識変化を提案します」
「居場所提供サービスは、自分のなかのモヤモヤを解消したい子育て中のママに、自分らしく楽しめる居場所を提案します」
といったビジネスの案が出されていました。
具体的にどういうことをやりたいのか枠組みを話してもらったところで、続いてビジネスモデルの作成へ。
ここでのポイントは、価値がきちんと提供できるか、明日からでも出来そうなことを含めて、小さく始める方法を考えてみること。
今回は、バリュー・プロポジション・デザインのビジネスモデルキャンバスを使い、
最も重要な顧客セグメント(対象者と理想の姿)、価値提案(アイデア)、顧客との関係性をシートに落とし込みました。
このあとは、ビジネスのバックヤード(裏側)を考える、という部分を学び、自分にできること、自分が持っているもの、持っていないものを整理することにより、ビジネス全体の仕組みを可視化するもので、次回はここを詳細に学びます。