平日コースの3回目。今回は、前回までのビジネスアイデアを、実際にビジネスとして動かすことを想定し、資金調達の方法を学びました。
コストと収益の考え方として、何かの活動を持続可能な形にするには、人件費や広告費などの費用が必要になることをふまえたうえで、サービスを提供するかわりにお金をもらうというシンプルな形のほか、無料でサービスを提供するけれども、どこかで収益を得る仕組みをつくるなど、色々な仕組みがあることを確認しました
講師は、山梨総合研究所の佐藤文昭主任研究員の他、中小企業診断士の澤 伸恭さんがつとめました。まず、資金を確保する手段としては、自己資金、親族などから借り入れ、日本政策金融公庫からの融資、金融機関の融資、自治体の制度融資、投資家からの融資、補助金や助成金、商工会の指導を受けつつ日本政策金融公庫に相談する方法、そしてクラウドファンディングなど色々な方法があることを説明。「融資」と「出資」の違いについても触れ、いずれにしても、事業計画がしっかりしていることが重要だと述べました。
資金調達方法のうち、今回は特に、クラウドファンディングに焦点をあて、メリットとしては、プロモーションになること、テストマーケティングができること、ファンづくりになること、また、地域活性化を図れることなどがあり、資金調達をしながら色々できるのが強みだと強調しました。
クラウドファンディングの事例として、「甲斐市の棚田」「女性たちのマルシェ」「皆既月食のランタンイベント」、さらに、昨年のy2advancedに参加した女性が起案した「印伝柄の浴衣製作」などをあげ、「やってみる⇒周りに共感が伝わる⇒周りも動き出す、巻き込める」という流れが起きることを説明しました。
クラウドファンディングは「お金を集める場」であり、たいへんだけれども熱意をもって取り組めば報われる可能性はある。支援してもらうポイントは「共感」で、自分の想いをどう伝えるかが重要だと話しました。これをふまえ、それぞれが描くイメージをビジネスシートに落とし込むワークに取り組みました。クラウドファンディングについて参加者から以下の感想が聞かれました。
「お金を集めるだけでなくPRやプロモーションにもなると聞いて、どれだけ人に求められているのか知ることができるのが良いと思った。」
「色々なやり方があると、刺激になりました。」
「自分の頑張りや気持ち次第でできることが素敵だと思った。」
「誰かの思いつきが、企業や人をつなぐ素敵なツールだと思った。」
「やってみることが大事ということがわかった。夢が広がる感じがした。」
次回は、参加者がビジネスシートをもとに事業計画のプレゼンテーションを行います。