■地域課題解決基礎セミナー y² basic
「不便の中の幸せ!?を見つけると何が起こるのか?」を考えるセミナーを開催しました。ワイスクエアと呼ぶこのセミナーは、やまなし地域づくり交流センターが公益財団法人 山梨総合研究所と共催で開いた初めてのセミナーです。対象は「地域課題を解決しながら山梨で幸せな暮らしを追求したい人」で大学生や社会人およそ20人が参加しました。基調講演には、熊本県三角でエコビレッジ「SAIHATE」を運営する、坂井勇貴さんがオンラインで登壇。SAIHATEは、「最先端の田舎暮らし」として注目される“村”で、「お好きにどうぞ」というコンセプトで多様な関係性を築きながら一人一人のポテンシャルが最大限に発揮できることをめざしている場所です。坂井さんは、自身の生い立ちやSAIHATEの活動を紹介しながら「不便なことも見方を変えると違う価値が見えてくる」「市場規範と社会規範の2つの世界で生きていることを知ってほしい」と話しました。
このあとのワークショップでは、「不便の中の幸せ」「不便益」をテーマに、参加者が日常で「不便」と感じている事をピックアップし、その中で見方を変えると幸せにつながることを探し出す考察を行いました。具体的なところでは、「交通の便が悪い」という不便も見方を変えると「自転車に乗る健康生活」という幸せな面もある、といった報告もありました。また、セミナー全体を通して「これからは不便を疑ってみることが大事」「様々な年齢、他人の立場で捉えてみたい」という意見が発表されました。
「不便の利益」は新しい地域の魅力や産業につながる可能性も秘めており、やまなし地域づくり交流センターと山梨総合研究所では、ワイスクエアの第2弾として、11月27日・28日に地域課題解決起業支援セミナー「y²advanced」を開催する予定で、「地域でやってみたいこと」を論理と感覚で深め、新しいアイデアの創発を目指します。
参加申し込みは、やまなし地域づくり交流センターHPまで。