■地域課題解決 異業種交流会y²mix
山梨県立やまなし地域づくり交流センターは、5月28日(土)に異業種交流会「y²mix」(ワイスクエア・ミックス)を開催しました。
この異業種交流会は、地域課題の解決に関心がある人たちを対象に、新たなつながりや、ビジネスの可能性を考える機会にしてもらうもので、今年度1回目の開催です。
講師には、山梨市の「株式会社アグベル」代表、丸山桂佑さん(39)を招き、「農業に新しい風を~アグベルの挑戦~」と題して講演していただきました。会場には、会社員、学生、農家など37人が参加、また、共催のテレビ山梨公式YouTubeでも配信しました。
丸山さんは、主にシャインマスカットを海外に販売する仕組みを手掛けており、自社の選果場で、海外で売れる商品に合わせた選果を行った結果、取引先から「ここまで高品質のブドウをこの短時間で届ける者はいない」という評価につながった状況を説明し、「輸出を伸ばすには生産者がベンチャーマインドを持っているかどうかがカギ。今、力を入れるのは海外で負けない、しっかりしたビジネスモデルを作ること、目指すのは世界一のブドウ農家」と話しました。
交流会は参加者との質疑応答をメインに行い、「人材育成について」という質問に対しては、「外から人材を入れようと考えたこともあるが、なかなか難しい。地元の人材、出身の人材をみんなで育成すること。時間をかけてやっていきたい。」と答えました。
また、「ITを使った省力化について」という質問には、「マニュアル作りや、木のコンディションを見られる技術があったらいいと思う」とし、異業種と協業の可能性があると強調しました。
県立やまなし地域づくり交流センターの異業種交流会は、今年度2回実施する計画で、次回は9月3日に予定しています。