■地域課題解決 異業種交流会y2mix②
山梨県立やまなし地域づくり交流センターは、9月3日(土)に異業種交流会「y²mix」(ワイスクエア・ミックス)を開催しました。
この異業種交流会は、地域課題の解決に関心がある人たちを対象に、新たなつながりや、ビジネスの可能性を考える機会にしてもらうもので、今年度2回目の開催です。
講師には、富士河口湖町のレストラン「TOYOSHIMA」代表、豊島雅也さん(37)を招き、「富士の麓で食文化のクリエイト」と題して講演していただきました。会場には、会社員、学生、個人事業主など20人が参加、また、共催のテレビ山梨公式YouTubeでもライブ配信し、多くの方にご覧いただきました。
豊島さんは、フレンチのシェフで狩猟免許を持つ猟師でもあり、富士山麓の豊かな食材の魅力を語り、料理を創造できる面白さを語りました。とりわけ、狩猟ではシカを捕獲した際、1頭を余すところなく料理することを実践していて、一般的に好まれるロース以外の部位も「シカソーセージ」などに加工し、おいしさを知ってもらう機会を増やしたいと話しました。また、最近は、著名なシェフたちが店を構える場として山梨を選んでおり、その場所に自身がいて刺激を受けられることも幸せなつながりだと話し、「山梨のポテンシャルは高い。美食の県にしたいですね」と将来を展望しました。そして、SDGsのゴールと位置づけられている2030年に向けては、「余白があるのが山梨。真っ白い壁に色々な人が色を塗っていく感じで、色々な可能性があって今から形になっていくと思う」と述べました。
自身の今後の目標としては、地域とのつながりを大事にしながら「星をとる挑戦をする」と同時に、食べ物がどう変化していくのかを見ていきたい、と締めくくりました。
交流会は、フリートーク形式で行われ、時間がゆるす限り、山梨の食の可能性や魅力について話しの輪ができていました。