令和6年度後期の地域課題解決起業支援セミナーy²advancedが終了しました。休日コース・平日コース合わせて11人のエントリーがありました。今期は資金調達の方法としてクラウドファンディングの手法を中心に学ぶプログラムでした。参加者は20代から60代まで幅広く、職業も様々。やりたいことを実行するための方法を学びたい人、現在の事業とは別に新たな取り組みを事業化したい人…。今期も各コース全4回のセミナーを通して地域の課題を解決するための事業計画が多数生まれました!
【セミナープログラム】
<第1回> 参加者間の交流、現状把握とビジョンのデザイン
個々のやりたいこと(どんな課題を解決したいのか)を参加者間で共有。課題の解決によって実現したい具体的な姿を明確にしました。
<第2回> アイデア出し、絞り込み
ワークシートを使って、事業のアイデアを整理し、実現可能性と新規性など、2軸で考えるワークシートを作成しました。
<第3回> 資金調達の方法、事業計画書案の作成
山梨大学特任教授で中小企業診断士の澤さんにより、クラウドファンディングの手法と効果を学び、事業計画書(ビジネスシート)の作成を行いました。
<第4回> 発表とフィードバック
事業の概要、リソース、ターゲット、パートナー、プロモーション、コスト、資金調達としてクラウドファンディングの起案をそれぞれまとめて発表し、株式会社キャンプファイヤーのカスタマーサクセスユニットパートナー・サクセス推進グループの竹内一平氏が講評していただきました。
【今期の主な事業計画】
「教育迷子を何とかする事業」
「家で稼ぎたい人のためのコンテンツ塾事業」
「フルーツ王国山梨コーヒープロジェクト」
「山梨の素敵なお店とアルバイト学生のマッチング事業」
「飲食店と学生がつながる事業づくり」
「富士北麓で宿泊業の展開と外国人雇用のしくみづくり」
「ペットを安心して預けられるペット施設づくり」
「地方の企業と海外の企業を結ぶ通訳サポート事業」
「オーバーツーリズムとレンタカーの課題を解決する事業づくり」
すべての回を終了した参加者からは次のような感想が寄せられました。
「とまどいながらもやってきたことが、皆さんの意見を聞いて、心配しないでやっていこうと思った」
「皆さんと話す機会をもらってすごくよかった。支援金などの情報も知ることができてすごくよかった」
「こうゆうやり方もあると勉強になった。ぜひ実現したい」
「共感、支援してもらえるようにすることが大事だとよくわかった」
「皆さんのお話に感動。私は想像の世界なので、情熱が出てきたら何かやりたい」
「4回でしたが皆さんに知り合えてよかった。気持ちを聞けて、自分の中にもやりたい気持ちが出てきた」
「思いだけできてしまって一方通行だった。支援者の気持ちも考えてやりたい」
「動物の殺処分が気になっていて、日ごろからアイデアがあった。今回のセミナーで整った。無料でこの講座を受けることができて本当によかった」
さて、これで令和6年度の起業支援セミナーは全て終了しました。生まれた事業計画は、参加した皆さんの熱意と、それを受け止める山梨総合研究所の講師の皆さんの熱意で、またも素晴らしい成果になりました。身近な地域の課題に目を向けること、同じ意識をもっている人が出会って繋がること、そのきっかけを提供するのが県立やまなし地域づくり交流センターの使命です。そして、個々の課題解決によって、さらに幸せな社会、生きやすい社会、多様性を認めあう社会につながっていくものと確信しています。皆さんに心から感謝申し上げます。
セミナー終了後も、交流センターは、参加者(受講生)の応援を随時行っています。引き続きさらに交流が広がることを願っています。